網戸を自分で丸ごと交換する基本手順
古くなった網戸を丸ごと自分で交換することは、一見難しそうに思えるかもしれませんが、正しい手順と準備があれば十分に可能です。網戸の枠が歪んでいる、戸車が破損している、または網の張り替えだけでは解決できない劣化が見られる場合に、網戸本体を交換する選択肢を検討しましょう。 まず、既存の網戸を取り外す作業から始めます。多くの引き違い窓の網戸には、上部に「外れ止め」という落下防止の部品が付いています。これをプラスドライバーで緩め、下げて解除します。その後、網戸を上に持ち上げ、下のレールから外し、手前に引くようにして上のレールからも取り外します。この際、長年の汚れで網戸が固着している場合があるため、無理に力を加えず、レール周りを清掃しながら慎重に行うことが大切です。特に古い網戸では、戸車が劣化して網戸の動きが悪くなっていることも多く、取り外しに苦労するかもしれません。 次に、新しい網戸の選定と採寸です。網戸の幅と高さを正確に測ることが重要で、特に幅は上下中央の3箇所を測り、一番狭い寸法に合わせるのが基本です。高さはレール内の寸法を測ります。メーカーのサッシに型番シールがあれば、そこから適切な網戸のサイズを確認できる場合もあります。新しい網戸は、既存のサッシに合うようにオーダーメイドで作成するか、汎用品の中からサイズが合うものを選びます。 新しい網戸の取り付けは、取り外しと逆の手順で行います。網戸を上部のレールに引っ掛けてから、下部のレールに納め、最後に外れ止めを元の位置に戻してしっかりと固定すれば完了です。この一連の作業は、特に高所での作業になる場合は、安全のため二人以上で行うことを強く推奨します。