一戸建てのフルリフォームを500万円という予算で計画する際、見落としがちな落とし穴がいくつか存在します。これらを事前に把握し、適切な対策を講じることで、予算オーバーや後悔を防ぐことができます。一つ目の落とし穴は、「予期せぬ追加費用」です。特に築年数の古い住宅の場合、壁や床を剥がしてみると、白蟻被害や構造躯体の腐食、配管の老朽化など、想定外の事態が発覚することがあります。これらの修繕には追加費用が発生するため、当初の予算を圧迫しかねません。対策としては、契約前に必ず「現地調査」を徹底してもらい、必要であれば床下や屋根裏なども詳しく点検してもらうことが重要です。また、予算の10~20%程度を「予備費」として確保しておくことを強くおすすめします。二つ目の落とし穴は、「安すぎる見積もり」に飛びついてしまうことです。一見安価な見積もりは魅力的ですが、それが品質の低下や手抜き工事に繋がる可能性があります。見積もり内容を細かく確認し、何が含まれていて何が含まれていないのかをしっかりと把握しましょう。複数の業者から相見積もりを取り、適正価格を見極めることが大切です。三つ目は、「こだわりすぎによる予算オーバー」です。限られた予算の中で、全てを理想通りにすることは困難です。高機能な設備やデザイン性の高い建材を選びすぎると、あっという間に予算を超えてしまいます。本当に必要な機能や、費用対効果の高い箇所に絞り込み、メリハリをつけることが重要です。四つ目は、「工期の遅延」です。予期せぬトラブルや、資材の調達遅れなどで工期が伸びると、仮住まいの費用など追加の出費が発生することがあります。工期についても事前に確認し、余裕を持ったスケジュールを組むことが望ましいでしょう。これらの落とし穴を避け、計画的にリフォームを進めることで、500万円の予算でも満足度の高い一戸建てフルリフォームを実現することが可能になります。
一戸建てフルリフォーム、500万円の落とし穴と対策