網戸の交換や新設を検討する際、「メッシュ」という言葉を耳にすることがあるでしょう。メッシュとは、網戸の網目の細かさを表す単位で、1インチ（2.54cm）四方の中に網目の糸が何本あるかを示します。このメッシュの数値によって、防虫効果や通風性、視認性などが大きく変わるため、自宅に最適な網戸を選ぶ上で非常に重要なポイントとなります。 一般的に、メッシュの数値が大きければ大きいほど網目が細かくなり、小さな虫の侵入を防ぐ効果が高まります。しかし、網目が細かくなるほど風通しが悪くなり、外の景色が見えにくくなるというデメリットもあります。逆に、メッシュの数値が小さいほど網目が粗くなり、風通しが良くなりますが、小さな虫が侵入しやすくなります。 最も一般的な網戸のメッシュは18メッシュです。これは、蚊やハエなどの一般的な虫の侵入を防ぐのに十分な細かさで、風通しも比較的良いバランスの取れたタイプと言えるでしょう。20メッシュになると、より小さな虫の侵入も防ぎやすくなり、ベランダや庭に面した窓など、虫が気になる場所に適しています。 さらに細かな24メッシュや30メッシュは、ユスリカやコバエ、小さな羽虫などの侵入をしっかり防ぎたい場合に有効です。特にアレルギー体質の方や、虫が苦手な方にはおすすめです。しかし、通風性や視認性がやや犠牲になるため、設置場所の用途を考慮して選ぶことが大切です。 このように、網戸のメッシュは単なる数値ではなく、快適な住環境を左右する重要な要素です。ご自宅の環境や、どんな虫の侵入を防ぎたいか、風通しや景色の見え方をどうしたいか、といった希望に合わせて最適なメッシュを選ぶことが、満足度の高い網戸選びにつながります。