リビングや寝室の一面だけを、他の壁とは異なる色や柄の壁紙にするアクセントクロスは、手軽に部屋をオシャレに見せる手法として非常に人気があります。全ての壁を張り替えるのは大変ですが、一面だけであればクロスのDIY初心者でも一日で十分に完成させることが可能です。まず重要なのは、どの壁をアクセントにするかという選択です。一般的には、部屋に入ったときに最初に視線が向かうフォーカルポイントとなる壁や、テレビの背後、ベッドのヘッドボード側などが適しています。色選びのコツは、自分が思っているよりも少し濃いめの色を選ぶことです。小さなサンプルで見るよりも、広い面積に貼ったときの方が色は明るく薄く感じられるため、大胆な選択の方が空間にメリハリが生まれます。作業の手順としては、まず壁のスイッチプレートや棚などの障害物を取り外すことから始めます。次に、既存の壁紙の表面を固く絞った布で拭き、埃や油分を取り除きます。今回のように重ね貼りをする場合は、下地となる壁紙がしっかりと接着されているかを確認してください。もし剥がれがある場合は、接着剤で補修しておきます。壁紙を貼る際は、垂直を出すために重り付きの糸を垂らして基準線を引くと、柄が斜めになるのを防げます。糊付きの壁紙を使用する場合、上部に少し余裕を持たせて仮止めし、そこから下に向かって撫でハケで空気を抜きながら貼り進めていきます。アクセントクロスは周囲の白い壁との対比が命ですから、端の処理をいかに美しく行うかが重要です。カッターの刃を常に新品の状態にして、地ベラに沿って一気に切り落とすことで、シャープなラインが生まれます。最後の仕上げに、周囲の壁との境目にジョイントコークを薄く入れると、プロが施工したような一体感が出ます。このひと手間で、後から端が丸まってくるのを防ぐこともできます。アクセントクロスを導入するだけで、いつもの家具が違った表情を見せ、暮らしの中に新しいリズムが生まれるのを実感できるでしょう。自分の好みを反映させた空間は、何物にも代えがたいリラックスを提供してくれます。季節の移ろいや気分の変化に合わせて、アクセントクロスを張り替える楽しみを知ることは、住まいを慈しむことそのものなのです。まずは一面から、新しい自分だけの景色を作ってみてください。
部屋の雰囲気を一新するアクセントクロスをDIYで貼る手順