築十年を迎えた一戸建てにお住まいの佐藤さん一家は、今年の夏を前に家中の網戸を一新することを決断しました。これまでは部分的な補修で凌いできましたが、網の変色や目詰まりが目立つようになり、風通しが悪くなっていたからです。今回の事例研究では、佐藤邸における全十二枚の網戸張替えにかかった具体的な料金とそのプロセスを詳しく見ていきます。佐藤邸の内訳は、リビングにある大きな掃き出し窓が四枚、寝室や子供部屋の中窓が六枚、そして浴室とトイレの小窓が二枚という構成でした。佐藤さんはまず、三社の業者から見積もりを取りました。一社目は大手の住宅メンテナンス会社で、信頼性は高いものの料金は全体的に高めでした。二社目は地域のホームセンターで、価格は手頃でしたが網の種類に選択肢が少ないという欠点がありました。三社目は地元で長く営業している建具店で、最終的に佐藤さんはこの店に依頼することに決めました。決め手となったのは、枚数割引の適用と、網の性質を細かく説明してくれた誠実な対応でした。具体的な料金内訳としては、標準的な十八メッシュの網を使用した場合、掃き出し窓が一枚三千五百円、中窓が二千五百円、小窓が千五百円と設定されていました。これに、経年劣化が進んでいた押さえゴムの交換費用が全窓分で四千円加算されました。また、佐藤さんはリビングの二枚だけを、小さな虫が入りにくい二十四メッシュの細かい網にアップグレードしました。この変更による追加料金は一枚あたり五百円でした。合計金額を算出すると、基本の張替え代が三万二千円、ゴム代が四千円、アップグレード料金が千円となり、本来であれば三万七千円となりますが、全窓一括依頼の割引として二千円が差し引かれ、最終的な支払額は三万五千円に消費税を加えた金額となりました。この金額には、古い網の回収・処分費用もすべて含まれていました。作業は専門の職人二名によって進められ、わずか三時間ほどで全ての網戸が新品同様に蘇りました。佐藤さんは、自分で行う手間と時間を考えれば、この料金でプロの完璧な仕上がりが手に入るのは非常に価値が高いと感じたそうです。特に、枠の動きが渋かった箇所をサービスで調整してもらえたことに大変満足しており、単なる材料の交換以上のサービスを受けた実感が持てたといいます。家全体のメンテナンスとして計画的に予算を組み、複数の見積もりを比較したことが、納得感のある料金での実施につながった好例と言えるでしょう。
住宅全体の網戸張替えを実施した際の料金見積もり事例